信濃 久米ヶ城
Kumega castle
久米ヶ城跡・城山公園【長野県飯田市久米】
伊那谷太鼓工房牛山太鼓店【長野県飯田市竹佐478】
I・K・G飯田工場【長野県飯田市箱川8−10】
【立地】山城
【別称】久米城
【歴史】貞和年間(1345〜1350年)、松尾小笠原貞宗の弟貞長が城山〔標高733
m〕に築いたとされる。その後、長高−氏長−満長−村長−持清−正長−尚清−植盛と9代
続いた。戦国期入ると同族争いが起こるが、1534年府中小笠原家が信濃国の小笠原家を
統一。1554年武田信玄の伊那侵攻の際、落城したと云う。現在は城山公園に変わり、曲
輪、堀切、土塁が残る。
【所感】伊那谷太鼓工房の横、I・K・G飯田工場前に『信州のサンセットポイント100
選久米ヶ城址入口』『城山公園300m』の看板が在る場所が登城口で、本丸まで車で行く
ことが出来ます。ちなみに『城山公園300m』は間違いで、実際は山頂まで900mあり
ます。本丸にある縄張り図を見ると、本丸は櫓が有る平地+駐車場、二の丸は屋根だけが建
つ平坦地、三の丸は二の丸から下りた建物がある平坦地のようで、連郭式の山城になります
。公園として整備される前の状態は分かりませんが、特に二の丸は三の丸へ下りる道を造る
為に削られてかなり狭くなっており、全ての曲輪に手が入っている感じです。本丸北側の堀
切は若木が生い茂り、中に入ることは出来ません。三の丸南側の堀切は舗装路〔登城道〕に
変わり、一様、形は確認出来ます。櫓から南アルプス・中央アルプスが一望出来る素晴らし
い場所ですが、その半面、訪城の楽しみが失われています。
模擬櫓・本丸
櫓から見た中央アルプスの山々
遠くに見える南アルプスの頂
本丸
城山稲荷神社・本丸
城山稲荷神社の鳥居と冠木門・本丸
冠木門・本丸
駐車場・本丸
二の丸
三の丸
三の丸背後の堀切・登城道