三河 孫根城
Magone castle
孫根城跡【愛知県豊田市平瀬町簗瀬・大沼町下田】
春日神社【愛知県豊田市大沼町横大73】
等順寺【愛知県豊田市大沼町後庵100】
【立地】山城
【歴史】築城年は定かではない。標高390m、比高50mの山頂に築かれた梶修理亮源信貞の三男梶
金平信勝の居城とされる。以後、6代続いたが、1536年7代与吉郎信家の時、足利勢に攻められて
落城と云う。1566年子孫の勝忠は本多忠勝の与力として付属されている。その後、本多定之進忠知
の居城となるが、1571年武田軍の三河侵攻に敗れた。忠知は無住となって青松庵に逃れ、名を円教
と改めて仏門に入った。青松庵を改修して等順寺を建立し、代々この寺の住職して今日まで続いている
。現在は山林となり、曲輪、堀切、土塁、土橋が残る。
【所感】国道301号線根崎信号から県道77号線へ入り、1キロ程進んだ東大沼信号を左折して県道
382号線へ入ります。1600m程進んだ右の脇道に孫根城跡の歴史看板が在り、看板前の道を東進
し、「孫根城跡640m」の案内板が立つ脇道を左折して春日神社へ向います。神社辺りに車を止め、
神社裏の「孫根城跡370m」案内板の場所から城跡へ向います。幅の無い尾根の為、遺構は南北に並
んでいます。150m程歩いた場所に最初の@曲輪が在り、A堀切〔土橋〕→B曲輪→C堀切〔土橋〕
D→4段曲輪→E主郭→F堀切・横堀と続きます。曲輪は主郭に近付くに連れて徐々に高くなり、登城
道は@ABCは尾根の東側を歩かせ、Dは西側を歩かせます。見所は土橋・堀切となりますが、唯でさ
え細い尾根なのに更に手を入れて敵の侵入を阻んでいる点に面白さを感じます。
孫根城跡の看板と孫根城跡770mの案内板〔写真:左〕登城道〔写真:右〕
1つ目の曲輪〔写真:左〕1つ目の土橋・堀切〔写真:右〕
1つ目の土橋東側の堀切〔写真:左〕2つ目の曲輪南側の土塁〔写真:右〕
2つ目の土橋・堀切
主郭手前の段郭〔写真:左〕主郭南東下の小祠〔写真:右〕
孫根城跡の看板が立つ主郭
主郭北側の堀切〔写真:左〕主郭北西の横堀〔写真:右〕
巴川ちとせ橋から見た孫根城跡〔写真:左〕本多忠知建立の等順寺〔写真:右〕