三河 重原城
Shigehara castle
上重原町公民館【愛知県知立市上重原町本郷38−1】
【立地】平城
【別称】鴫原城・重原村古城
【歴史】1156年「保元の乱」の頃、重原兵衛父子〔源李貞・貞行父子か〕が荘司となって居館を構
えたことに始まる。1221年「承久の乱」の後、二階堂基行〔元行〕が重原荘守護職に補任され、1
240年行氏が継ぎ、1285年3代行景は「霜月騒動」で自害した。霜月騒動の論功行賞から、北条
時房を先祖とする大仏宣時が入り、宗泰―貞直と鎌倉幕府滅亡まで大仏氏に受け継がれた。重原荘は時
代と共に所領を広げ、16世紀末には刈谷市・知立市全域と、安城市北部の一部・豊田市高岡地区まで
あったと云う。戦国時代前期、刈谷の水野氏により城郭整備が行われ、今川・松平勢の備えとした。1
554年織田方の重原城主山岡河内守は今川勢に攻められ落城となる。現在は土塁、空堀が残り、石碑
、歴史看板が立つ。
【所感】県道51号線上重原雲川を南へ曲がり、名鉄三河線踏切を渡ると、直ぐ左に上重原町公民館が
在り、公民館裏に石碑・歴史看板が立っています。公民館東側の雑木林に土塁と空堀の一部が残ってい
ますが、竹藪がすごくて、肉眼と違って写真では幅・深さが分かりません。
上重原町公民館〔写真:左〕重原城阯の石碑〔写真:右〕
土塁〔写真:左〕空堀〔写真:右〕