三河 成瀬城
Naruse castle
成瀬城跡【愛知県豊田市足助町成瀬・近岡町皿坂】
やっこ寿司足助店【愛知県豊田市足助町成瀬16−3】
【立地】丘城
【別称】近岡村古屋敷
【歴史】15世紀後半、標高140m、比高20mの尾根端に築かれた城で、三河国高橋荘中条氏の被
官鈴木氏が豊田、加茂周辺を領したとされる。城主に鈴木忠兵衛重次・三郎九郎重成・九太夫正三の名
もある。当地は嘗ての足助荘成瀬郷であり、犬山城主成瀬氏の発祥地と云われる。成瀬氏は公卿二条良
基(1320〜1388年)の次男の末裔とされ、子孫が足助荘成瀬郷に居住して成瀬を称し、基直が
松平宗家初代親氏、政直は2代泰親・3代信光に随って岩津へ移り、1485年に没した。直庸は4代
親忠に属して木戸城を築き、国平は4代親忠・5代長忠に仕えて六名〔岡崎市上六名・影山城〕に住し
て、正義に至った。現在は曲輪、堀切が残る。「足助七屋敷の一」
【所感】国道153号線足助新橋北信号〔近岡神明社〕を北へ上り、次の三叉路を右へ行った右手の雑
木林が城跡になります。やっこ寿司の背後になります。数台置ける駐車場が在り、横に登城口が在りま
す。細長い腰曲輪が幾つか在りますが、西面がゴッソリ削られているので、往時は広い曲輪が存在した
と思われます。巴川対岸から全景を見ることが出来ます。
巴川対岸から見た成瀬城跡〔写真:左〕削り取られた成瀬城跡西面〔写真:右〕
登城口〔写真:左〕腰曲輪〔写真:右〕
腰曲輪〔写真:左〕北端の曲輪〔写真:右〕
装束塚・飯森山