遠江 能ヶ坂砦
Nogasaka fort
能ヶ坂砦跡【静岡県掛川市小貫】
宇峠砦跡【静岡県掛川市小貫・上土方落合】
【立地】丘城
【歴史】高天神城の北北東2キロに位置し、「第2次高天神城の戦い」に備えて標高84m
、比高48mの丘陵上に築かれた徳川方の砦である。『三河物語』が記す「高天神六砦」の
一つで、1578年に築いたとあり、『高天神記』では1579年本多豊後守の城とする。
1580年『家忠日記』には3月「三井山砦」「中村砦」、6月「獅子ヶ鼻砦」を普請した
とあり、「能ヶ坂砦」も同時期と考えられる。現在は山林となり、曲輪、竪堀が残る。
【所感】県道38号線・県道247号線・県道79号線が交差する小貫信号交差点から西へ
〔県道38号線〕850m程走った左手の植え込みに「能ヶ坂砦」の標柱、更に100m程
進んだ道沿い〔右手〕に駐車スペース、更に20m程歩いた右手のブロック擁壁の端に登城
用階段が在ります。道は砦跡近くまでポール+鎖が続いていますが、つる性植物や倒木で登
城道が塞がれていたので、ノコギリを使って整備。コンクリート壁が倒れた箇所は処置出来
ないので、ココは気を付けながら上を乗り越えなければなりません。その先、笹道を経て、
斜面をジグザグに直登すると、腰曲輪B辺りに着きます。最高地は円形の主郭、南西に傾斜
した副郭が隣接、主郭−副郭間に竪堀が確認出来ます。主郭の東下に側腰曲輪A、ここから
時計周りに道が徐々に高くなり、最後は主郭に取り付く〔虎口〕ようになっています。副郭
の東下に腰曲輪B・南下に腰曲輪Cが在り、主郭の北辺りから腰曲輪B→腰曲輪Cが帯曲輪
のように繋がっている感じです。腰曲輪Cから南に細い尾根も確認出来ます。規模が小さい
ので、沢山の兵を駐留出来る広さはありません。現在は道路で分断されていますが、往時は
搦手筋が宇峠砦と繋がっており、セットで防衛ラインが出来ていたと思われます。

能ヶ坂砦碑

能ヶ坂砦跡登城口







登城道

腰曲輪B・副郭の東下

腰曲輪C・副郭の南下

腰曲輪Cから南に伸びる大手筋・細い尾根

副郭

主郭−副郭間の竪堀

主郭

主郭西側の腰曲輪A
