尾張 大高烽火台
Odaka Noroshidai

大高烽火台跡【愛知県名古屋市緑区大高町高根山】

【立地】丘地
【別称】高根山烽火台

【歴史】1850年代、標高55mの山頂に置いた尾張藩の烽火台で、知多半島に於ける緒
川烽火台と熱田の中継を目的に設置された。師崎で異国船を発見した場合、師崎から順に大
井→布土→長尾山→亀崎→緒川→大高と烽火を揚げ、最終的に熱田→名古屋城二之丸・評定
所へ注進することになっていた。同時に早飛脚を走らせる為、大井→矢梨→河和→布土→大
足→成岩→乙川→藤江→緒川→大府→大高→熱田に早飛脚継場も置かれた。現在は林、宅地
に変わり、遺構は無い。


【所感】伊勢湾岸道路と名古屋高速が交差する名古屋南IC・JCTの南に在るNTTの鉄
塔が建つ場所が大高町高根山になります。鉄塔の北側に山の一部が残っています。鉄塔周辺
はまだ家が建たない一二三段の宅地が在り、おそらく嘗て在った高根山を削平ものと思われ
ます。鉄塔を見ていると、烽火に見えて来ます。




大高烽火台跡辺り〔NTT DoKoMo東海 共和無線中継所〕