伊勢 大木城
Ohki castle
大木城跡【三重県員弁郡東員町大木】
明法寺【三重県員弁郡東員町大木517】
真慶寺【三重県員弁郡東員町大木532】
【立地】丘城
【歴史】築城年は定かではない。員弁川と員弁川の支流戸上川に挟まれた標高50m、比高
12mの台地端に築かれた丘城である。『勢陽五鈴遺響』には、1206年員弁三郎行綱が
居住、永禄年間(1558〜1570年)、大木安芸・大木舎人助らが城主になったと記さ
れている。大木安芸守を駿河守とする文献もあるが、舎人・安芸守・駿河守の関係は明らか
ではない。また、員弁三郎行綱は『吾妻鏡』に散見する員弁郡司進士行綱であり、その館跡
は現在、不明である。大木城主は金井城主種村氏とともに織田氏に降伏したが、1576年
長島へ出頭を命ぜられた時、種村秀信が謀殺されたことを知り、西国へ落ち、後に肥後国熊
本城主の細川氏に仕えたと云われる。現在は竹藪となり、曲輪、土塁が残る。
【所感】大木城跡は大木集落の明法寺・真慶寺の西方に位置し、近くに「NTT DoKoMo東
員大木無線局」と称される携帯電話の鉄塔近くの道沿いに城跡碑が設置されています。石碑
の背後に土塁で囲まれた主郭があるようですが、藪が深いため、冬季にチャレンジしたいと
思います。

「大木城の跡」の石碑
