尾張 大井烽火台
Oi Noroshidai
大井烽火台跡【愛知県知多郡南知多町大井字上苗代】
南知多病院【愛知県知多郡南知多町豊丘字孫廻間86】
サークルK南知多大井店【愛知県知多郡南知多町大井字浜辺33−1】
【立地】丘地
【歴史】1850年代、標高52mの丘陵上に置いた尾張藩の烽火台で、知多半島に於ける師崎烽火台
と布土烽火台の中継を目的に設置された。師崎で異国船を発見した場合、師崎から順に布土→長尾山→
亀崎→緒川→大高と烽火を揚げ、最終的に熱田→名古屋城二之丸・評定所へ注進することになっていた
。同時に早飛脚を走らせる為、大井→矢梨→河和→布土→大足→成岩→乙川→藤江→緒川→大府→大高
→熱田に早飛脚継場も置かれた。現在、山中に竈壁の基部が残っているが、往時は1回も使用されなか
ったと云う。
【所感】国道247号線南知多病院前信号から2.5キロ程南下した左手サークルK前の脇道を右折して
坂道を上ります。600m程上った右手の細道〔案内標柱あり〕を入り、130m程進んだ左手の広場
が烽火台入口になります。字小海田側から字上苗代へ入るかたちです。雑草が刈られた入口から山林内
へ入ると、道幅2m前後の平坦な道が続き、100m程で烽火台に着きます。3.5m四方、高さ95c
m、壁の厚さ50cmの竈壁は破損が著しく、現在、遺構保護用の囲いが設置されています。炉跡の中
心に烽火台の立面図が彫られた石碑と烽火台跡の石碑が立っています。愛知県で烽火台の遺構はココだ
けなので、見付けた瞬間、感動に変わりました。
大井烽火台入口〔写真:左〕烽火台への道〔写真:右〕
大井烽火台跡
烽火台跡の石碑〔写真:左〕烽火台見取図の石碑〔写真:右〕