三河 大桑城
Okuwa castle
巴ヶ丘小学校【愛知県豊田市大桑町別当56】
【立地】丘城
【歴史】15〜16世紀、標高440mの丘陵端に築かれた河合弥十郎の居城と伝わる。東
照軍艦には1550年駿河の今川義元、竹千代〔徳川家康〕に従わない者として「弥十郎」
の名が記述されている。1565年家康は大沼、田代へ出陣した際、大沼城主松平貞友を差
し向け、弥十郎を引き付けて帰陣したという記述もある。1574年〔1571年とも〕武
田方に攻められ、落城となる。現在は曲輪、土塁、空堀、土橋などが残る。
【所感】北・東・西の三方を川に囲まれた大桑城跡は、県道363号線から巴ヶ丘小学校へ
向う道の右手に駐車場・説明看板・登城口が在ります。小学校の敷地に沿うように登城道が
整備され、小学校の北西角が城跡になります。この城跡の見所は土橋ですが、いきなり最初
の遺構として登場します。お手本のような土橋を渡ると、広く平坦な主郭、中央に大桑城跡
の看板と小祠が在ります。曲輪の外側は一段低くなって帯曲輪が廻り、その下は自然地形で
落ちています。単郭のシンプルな城跡ですが、下山地区で見ておきたい城跡の1つです。
登城道
土橋
土橋脇の土塁
主郭