三河 小野小桜屋敷
Onono Kozakura residence
小野小桜屋敷跡【愛知県西尾市西幡豆町東奥山】
【立地】山腹
【別称】三ノ沢屋敷
【歴史】類似遺構であり、確証な無い。1510年室町幕府14代将軍足利義澄に仕えた伊
豆国出身の武士三浦安房が移住した屋敷とされる。同じ女院警護にあたっていた女官小桜と
恋仲になり、懐妊して京と逃れ、幡豆寺部城家老大獄氏を頼った。大獄氏は城主小笠原安芸
守に相談し、小野ヶ谷の三ノ沢〔標高180m〕に庵を建てて住まわせた。二人は田畑を耕
し、3人の男子にも恵まれて暮らしたが、やがて小桜は重い病に罹る。小桜は平安時代の漢
学者小野篁の子孫であることを安房に告げ、遺言により、二男が小野姓を継ぎ、長男は三浦
姓を継いだ。現在も小野氏は幸田町、三浦氏は西尾市に子孫が続いている。現在は石垣が残
り、歴史看板が立つ。
【所感】国道247号線幡豆中北信号を北へ曲がり、小野ヶ谷川を上流へ最後まで上って行
くような感じです。1キロ程進むと左手に小野ヶ谷橋、更に1キロ程進むと左手に溜池〔小
野ヶ谷東池〕、最後に500m程上るとアスファルトが終わります。ここに着くまでにも「
小野小桜屋敷跡」の碑が所々に立っており、ココにも→〔矢印〕と500mの碑が立ってい
ます。碑に従って悪路を進みますが、道幅は狭く、車のすれ違いは出来ません。私は強引に
屋敷跡までRAV4〔3ドア〕で行きましたが、ジム二ークラスが良いかと思います。モト
クロスバイクの練習コースにもなっているようです。500m程進んだ脇道の坂を上ると、
道沿いに歴史看板、その直ぐ裏手に石垣が在ります。「健康の道小野ヶ谷コース」の終点地
でもあり、麓からこの碑を辿りながら来ても良いかと思います。
石垣
道中の「小野小桜屋敷跡→500m」の碑〔写真:左〕「小桜遺跡について」の看板〔写真:右〕