尾張 羽城
Ha castle
羽城跡【愛知県名古屋市熱田区伝馬2丁目13−3】
浄覚寺【愛知県名古屋市熱田区伝馬2丁目18−6】
笠寺観音【愛知県名古屋市南区笠寺町字上新町83】
【立地】平城
【別称】加藤図書助屋敷
【歴史】築城年は定かではない。熱田の土豪加藤図書助の屋敷とされる。1547年加藤図書助順盛の
時、駿河今川義元の人質として出立した6歳の竹千代は、蒲郡の犬飼湊から田原へ海路護送中、田原城
主戸田康光の裏切りで織田信秀のもとへ送られ、当屋敷に幽閉された。1549年笠寺観音で織田信広
と竹千代の人質交換が行われ、竹千代は駿府へ移った。羽城は「尾張志」に東脇浦の東方、精進川の向
いに在ったとあり、「名古屋併熱田図」に加藤図書の名が見られる。現在は住宅となり、遺構は無い。
【所感】西の県道225号線、北の国道1号線、東の名鉄常滑線、南の新堀川に囲まれたエリアの中心
部辺り〔浄覚寺の3つ北の区画〕に「徳川家康幼時幽居地」の看板が立ち、この辺りが羽城跡になりま
す。3回目になりますが、嘗て在った白い塀に囲まれたお宅は無くなり、更地に看板が刺さっている状
態でした。注文住宅分譲地となっている為、新たな家が建つのも時間の問題です。この辺りは羽城町、
図書町の地名が有りましたが、伝馬2丁目に統一され、羽城公園〔浄覚寺の東横〕、図書公園がその名
残りとなります。
羽城跡・徳川家康幼時幽居地の看板
羽城公園〔写真:左〕図書公園〔写真:右〕