尾張 大曽根屋敷
Osone residence
大曽根屋敷跡【愛知県名古屋市東区徳川町・明倫町・出来町2丁目・出来町3丁目】
徳川美術館【愛知県名古屋市東区徳川町1017】
旭丘小学校【愛知県名古屋市東区徳川町1601】
建中寺【愛知県名古屋市東区筒井1丁目】
小牧山【愛知県小牧市堀の内1丁目1】
【立地】平地
【別称】大曽根下屋敷・大曽根別邸
【歴史】1693年藩政を退いた尾張藩2代藩主徳川光友が、1695年頃、大曽根に築い
た隠居所とされる。1700年光友没後、嘗ての所有者であった家老の成瀬氏・石河氏・渡
辺氏が幕末まで使用したが、明治維新後、再び尾張徳川家の所有となった。1931年尾張
徳川家19代義親氏より屋敷北部が名古屋市に寄付され、翌1932年徳川園と称して一般
公開されたが、1945年表門を残して名古屋大空襲で焼失した。1950年東京に在った
蓬左文庫を移設した際、屋敷南部も寄付され、屋敷地全体が名古屋市の所有となった。現在
は徳川美術館・徳川園・蓬左文庫、住宅、学校などに変わり、1900年に築かれた尾張徳
川邸の黒門が残る。
【所感】南北は徳川町の幅、西は旭丘小学校、東は中央本線辺りまでが屋敷の範囲と思われ
ます。徳川美術館・徳川園・蓬左文庫を中心にイオン徳川明倫ショッピングセンターも在っ
たりしてとにかく広範囲です。徳川園から南方800m程に1651年尾張藩2代藩主徳川
光友が父義直の菩提を弔うために建立した尾張徳川家の菩提寺「建中寺」が在ります。
尾張徳川邸の黒門
徳川美術館〔写真:左〕尾張徳川家の菩提寺「建中寺」〔写真:右〕