尾張 龍泉寺城
Ryusenji castle
龍泉寺【愛知県名古屋市守山区竜泉寺1丁目902】
【立地】平山城
【国重要文化財】竜泉寺仁王門
【歴史】1556年信長の弟織田信行〔信勝〕の築城とされる。織田弾正忠家の家督相続争い「
稲生の戦い」を許された信行は、再度、謀反を企て、1557年信長に清洲城で暗殺された。一
時廃城となって後、1584年「小牧、長久手の戦い」の時、秀吉勢の陣所となる。秀吉勢は犬
山から楽田へ本陣を移し、徳川勢は小牧山に布陣した。家康は羽柴秀次、堀秀政、池田恒興の別
働隊が三河へ進軍する知らせを聞き、丹羽氏次・水野忠重・榊原康政・大須賀康高らを追走させ
、長久手で撃破した。しかし、織田信雄は秀吉と和睦を結び、終戦となった。現在は一夜堀と称
される秀吉勢が築いた空堀が残り、境内奥に模擬天守が建つ。
【所感】龍泉寺仁王門を潜り、本堂右手から入場料100円で模擬天守、展望台へ行くことが出
来ます。龍泉寺は丘陵上に在る為、丘陵端の展望台からは名古屋の市街地が一望出来ます。模擬
天守横の竹薮は「秀吉公一夜堀」と称される空堀が在ります。係の方に聞きましたが、現在は危
険ということで中に入れないようにしており、堀の石碑が在ることを教えて頂きました。
模擬天守〔写真:左〕龍泉寺仁王門【国重要文化財】〔写真:右〕
龍泉寺本堂〔写真:左〕龍泉寺多宝塔〔写真:右〕