三河 笹根砦
Sasane fort

笹根砦跡【愛知県新城市愛郷字笹の根】

【立地】山城
【別称】嶋田村古城

【歴史】時期は定かではない。標高370m、比高150mの山頂に築かれた島田菅沼氏の
砦とされる。菅沼定直の子定成が島田へ移住し、3つの頂を持つ山の最北の頂に笹根砦を築
き、その子貞行が最南の頂に島田城を築いて、定家−定盛−定勝−三照−定重と続いたと云
う。1561年今川氏に属していた奥平氏は、松平元康に属した菅沼氏と島田城を巡って戦
い、1573年武田方から徳川家康に属した奥平貞能は作手を退去したが、武田方の島田城
を攻めている。現在は最北の頂と中央の頂に猪垣が在る。


【所感】国道257号線只持信号T字路を西へ曲がり、豊川を渡って支流巴川に沿って走る
県道436号線を進みます。途中、巴川と島田川の合流点で県道436号線が終わり、県道
435号線の二股になりますが、ここを右へ入り、島田川沿いをひたすら走ります。途中、
県道436号線との分岐点がありますが、ここも真っ直ぐ県道435号線を進みます。この
県道の分岐点から2キロ程走ると、山の手前にガードレールで造られた坂角橋が在り、この
背後の山が島田城跡で3つの頂の最南の山になります。更に進むと、山の東側の坂道となり
、次第に民家が見えて来ます。集落に入ると、道は左右に分かれ、県道435号線はヘアピ
ンカーブ描いて戻りますが、この分岐点の左手に在る山が笹根砦跡になります。現地の方に
聞きましたが、嘗て笹根砦跡の北に在る道は、田峯から岡崎への近道で兵隊がよく利用して
いたとのこと。嶋田村とはこの辺りと云い、笹根砦を島田城と呼ぶ人もいるようです。


 

島田川に架かる坂角橋〔写真:左〕笹根砦跡遠景〔写真:右〕