尾張 新右衛門屋敷
Shinuemon residence

 成信坊【愛知県津島市本町1丁目41】
清正公社【愛知県津島市上河原町6】
 雲居寺【愛知県津島市北町32】

【立地】平地

【歴史】築城年は定かではない。堀田新右衛門、堀田半七郎の屋敷とされる。1575年信
長が伊勢長島一向一揆を制圧した際、住職の祐念が退路を閉ざされた本願寺教如浄上人の身
替りになり、信長軍の矢を受けて討死した。教如は成信坊へ移り、無事であったことから、
本願寺から津島御坊の名が与えられたと云う。現在は成信坊に変わり、遺構は無い。


【所感】県道129号線天王通5信号を東へ350m程進んだ交差点を北へ曲がり、60m
程進んだ右側に成信坊が在ります。成信坊の1本西の通りに加藤公遺跡の石碑が立つ清正公
社が在ります。この辺りは加藤清正が幼少の頃に住んだ叔父の家が在った場所で、清正を祀
った神社です。また、成信坊の北300m程に服部小平太〔春安〕の菩提寺「雲居寺」が在
ります。『信長公記』の“桶狭間の合戦”の頁で「服部春安は義元に打ちかかり、膝口を切
られて倒れ伏す。毛利良勝は義元を切り伏せて首を取った」とあり、今川義元に一番槍を突
いた人物です。




新右衛門屋敷跡・成信坊


 

加藤公遺跡の石碑(清正公社)〔写真:左〕雲居寺〔写真:右〕