三河 鈴木善阿弥屋敷
Suzuki Zenami residence

鈴木善阿弥屋敷跡【愛知県豊田市矢並町向田】
    八柱神社【愛知県豊田市矢並町474】

【立地】山麓

【歴史】時期は定かではない。鈴木善阿弥の屋敷とされる。「善阿弥」の出自は2説ある。
@1189年源義経が奥州平泉へ下る際、鈴木三郎重家、亀井六郎重清を追って紀州熊野を
発った鈴木重善が、矢作で足を痛めて療養中、義経の死を知り、奥州を諦めて矢並に留まっ
た。重善は三河鈴木氏の祖となり、矢並郷を拠点に勢力を拡大し、猿投神社の修復に努めた
と云う「重善」を善阿弥とする説。A1345〜1349年猿投社神宮寺の大造営に携わっ
た矢並殿、矢並入道、矢並郷平内太夫善阿と呼ばる人物。Aは実在の人物のようだが、@「
重善」は伝説的要素が強い。近くに矢並上本城、矢並下本城が在るが、戦時は城、平時は当
屋敷を使っていたと思われる。現在は民家に変わり、曲輪、井戸が残る。

【所感】県道343号線公民館前バス停から、古瀬間方面へ向う道〔南西方向〕を300m
程進むと、右手に八柱神社が在りますが、その辻を反対の左へ曲がり、矢並川を渡った突き
当りの民家が屋敷跡になります。5件の民家の最上部に在り、家の前は畑になっています。
民家ですので、遠くから写真に収めました。




鈴木善阿弥屋敷跡