尾張 田中砦
Tanaka fort
東田中三ツ山会館【愛知県小牧市東田中571】
【立地】平城
【歴史】1584年「小牧、長久手の戦い」の際に築かれた秀吉方の砦である。蒲生氏郷・
堀秀次・細川忠興・長谷川秀一・加藤光泰以下1万3000の兵が布陣した。現在は東田中
三ツ山会館老人憩の家に砦趾碑が立ち、遺構は無い。
【所感】国道155号線東田中信号から西へ500m程進んだ左手に東田中三ツ山会館老人
憩いの家が在ります。建物西の駐車場に三ツ山三号墳の石碑と三ツ山古墳群の説明看板、そ
の左に砦跡の石碑が在ります。
《三ツ山古墳群》かつて三基からなる古墳群で、国道一五五号線の拡張工事に伴い北側の二
基について、昭和五四年に発掘が実施された。発掘の結果、二基とも一辺約二十メートルほ
どの方墳で、墳頂部に割竹形木棺を埋葬し、銅鏡三面、鉄製の武器、農工具を副葬していた
。四世紀後半から五世紀前半にかけて築かれた古墳群で、市内では小木古墳群につぐ前期古
墳群である。現在は、調査されなかった三号墳のみが残る。なお、出土品は小牧市歴史館に
展示中である。
田中砦趾の石碑と田中砦跡の看板・三ツ山三号墳・東田中三ツ山会館