尾張 時之島城
Tokinoshima castle

時之島城跡【愛知県一宮市時之島字本郷】
 時島神社【愛知県一宮市時之島字宮付3】

【立地】平城

【歴史】築城年は定かではない。日根野備中守弘就〔〜1602年〕の居城とされる。もとは和泉の日
根野氏の出身で、九郎左衛門の子と云う。美濃へ移り、斎藤氏の臣として道三・義竜・竜興三代に仕え
、美濃本田城主であった。1572年伊勢長島門徒に加担し、一揆方の武将として活躍したが、157
4年信長に鎮圧されてからは信長の馬廻りとして属した。1575年「越前一向一揆征伐」、1578
年「有岡攻め」などに参戦。1582年「本能寺の変」後は秀吉に仕え、1984年「小牧、長久手の
戦い」に従軍。二重堀の撤退で功名を挙げたが、この後、秀吉の怒りに触れ、一旦浪人となるが、15
90年再仕した。1594年尾張・三河内で1万6000石を領有したが、時之島居城はこの頃とされ
る。城跡は時島神社の西側で、住宅、畑地に変わり、遺構は無い。


【所感】城跡は時島神社の西側「字本郷」内の北西エリア辺りになります。道からは見えませんが、民
家に囲まれた畑地内に山神碑が在ります。地元のおばあちゃんに城跡の場所と山神碑の場所を教えても
らいました。丸石に支えられて山神碑が在りますが、直ぐ近くの民家横にも山神碑が在ります。地元の
学生も見学に来ているようです。


 

城跡に立つ山神碑・畑地〔写真:左〕時島神社〔写真:右〕