琉球 豊見城城
Tomigusuku castle
豊見城城跡【沖縄県豊見城市豊見城】
沖縄空手会館【沖縄県豊見城市豊見城854−1】
おきなわ工芸の社【沖縄県豊見城市豊見城1114−1】
【立地】丘城
【別称】豊見グスク・トヨミグスク
【歴史】饒波川と国場川の合流点、漫湖の南、標高50mの丘端に築かれたグスクである。
14世紀末〜15世紀初頭、山南王のいとこ『汪応祖』によって築かれたと伝わる。140
3年『汪応祖』は山南王の弟の名で明国へ使者を送っている。同年、2度目の使者を送った
『汪応祖』は、山南王『承察度』の死亡、後継ぎに指名されたことを報告し、明国の冊封を
受け、山南王となった。1403〜1413年13回使者を派遣して活発に貿易を行ってい
たが、1414年頃、兄『達勃期』に殺害された。汪応祖没後、配下の按司や豪族によって
『達勃期』は殺害され、『汪応祖』の子『他魯毎』が王に就いた。その後の豊見城按司につ
いては不明。三山を統一した『尚巴志』によって滅ぼされた。現在は豊見城城址公園跡地と
なっており、遺構は無い。
【所感】戦前まで残っていた石積みは、戦後、道路建設に使われて消失したようです。今後
、豊見城城址公園跡地がどのような形で再利用されるか不明ですが、発掘調査をもとに復元
を目指して欲しいと願っています。『豊見城市』市の名前に城が入っているのにグスクらし
いものが無いのは寂し過ぎます。
豊見瀬御嶽