三河 登屋ヶ根城
Toyagane castle

登屋ヶ根城跡【愛知県豊川市長沢町番場】
   慶忠院【愛知県豊川市長沢町日焼18】

【立地】丘城
【別称】登谷ヶ根城・鳥屋ヶ根城・トカ子城・関口城・番場城・鳥居根城

【長沢松平家】親則 ― 親益 ― 親清 − 勝宗 − 一忠 − 親広 − 政忠 − 康忠 − 康直 =
       松千代 = 忠輝

【歴史】標高100m、比高15mの丘陵袖に築かれ城で、永仁年間(1293〜1299年)頃、番
場太郎致由の創建と伝承されるが、確証は無い。城跡北東麓の慶忠院に関口刑部のものと伝わる五輪塔
が有ることから、関口氏の居城とも云われるが、これも確証は無い。1560年「桶狭間の戦い」の後
、松平元康の三河平定が始まり、1561年今川氏の城代糟谷善兵衛・小原藤五郎の籠城に対し、松平
信一勢の攻撃で落城した。徳川四天王本多平八郎忠勝の初陣と云う。現在はホテル、畑地、山林となり
、曲輪、横堀、土橋、土塁が残る。

【所感】国道1号線関屋信号を南西へ曲がり、慶忠院前を通り、突き当たりを左折して100m程進む
と、道沿いの左手に登屋ヶ根城跡の碑が立っています。慶忠院の南西で、北の上谷下川、南の小沢川に
挟まれた丘陵に位置します。城跡碑前の道を上ると、直ぐ右手に横堀、上り切ると、左手に畑地、右手
に喰い違いの土橋、土橋両脇に横堀が在ります。土橋北側の横堀は次第に西へ折れ、城跡碑裏手へ連な
り、土橋南側の横堀も次第に西へ折れ、ホテルの南側へ連なって在ります。写真では分かり辛くなって
しまいますが、ホテル南側辺りの横堀が最も分かり易いと思います。


 

登屋ヶ根城跡北東麓の慶忠院〔写真:左〕関口刑部の墓と伝わる五輪塔・慶忠院〔写真:右〕

 

登屋ヶ根城跡遠景〔写真:左〕登城口と城址碑〔写真:右〕

 

主郭の様子


 

主郭の東に連なる丘陵の畑地〔写真:左〕主郭南側の土塁〔写真:右〕

 

主郭南側の横堀〔写真:左〕主郭北側の横堀〔写真:右〕


 

主郭南東の横堀〔写真:左〕主郭北東の横堀〔写真:右〕