三河 津平砦
Tsunohira fort
津平砦跡【愛知県西尾市吉良町津平字西郷】
ファミリーマート西尾吉良町店【愛知県西尾市吉良町友国字和田23】
津平小学校【愛知県西尾市吉良町津平字大入1】
【立地】丘城
【歴史】1561年、松平元康〔徳川家康〕が「東条城攻め」の際に築いた砦である。小牧
砦を本陣として本多広孝を置き、津平砦・友国砦に松井左近忠次〔1521〜1583年〕
、糟塚砦に小笠原三九郎長滋を配した。今川氏真は東条城に吉良義昭、西条城に牧野貞成を
置いて迎え撃ったが、元康軍が勝利し、代わって東条城に鳥居忠吉・松井信一、西条城に酒
井雅楽助が入った。1563〜1564年「三河一向一揆」の際、許されて岡山城〔吉良町
〕に居た義昭は、再度、家康に背いて東条城へ入り、一揆方の将として抗戦したが、和議が
進むと近江へ逃れた。現在は茶畑、柿畑、畑地となり、削平されて遺構は無い。
【所感】県道41号線と県道317号線が交差する友国信号交差点〔ファミリーマート西尾
吉良町点が在る〕から300m程東進した左手の脇道を入り、250m進んだ右手の台地が
砦跡とされます。現在は綺麗に削平されて畑地・柿畑となっていますが、畑に居た人に話を
聞くと、昔は津平小学校辺りから東へ続く舌状の山だったそうです。砦の存在はお爺さんか
ら聞いたことがあるそうですが、それ以上は分からないそうです。ここに立つと、遠方が見
渡せる良い場所であったことが感じられ、少し見難いですが、南に友国砦跡、東に小牧砦跡
、遠く北西に岡山城跡、北に東条城跡が見えます。
津平砦跡辺り