遠江 獅子ヶ鼻砦
Shishigahana fort

       獅子ヶ鼻砦跡【静岡県菊川市大石】
菊川市営保養センター小菊荘【静岡県菊川市大石88】
         八幡神社【静岡県掛川市岩滑2029】

【立地】平山城
【別称】鹿ヶ鼻砦

【歴史】高天神城跡の東方3.3キロ、佐束川×菊川合流点の西に位置する標高44m、比高
33mの丘陵に築かれた砦である。「高天神城攻め」で徳川家康の命で築いた六砦の一、1
580年6月竣工、守備は大須賀五郎左衛門尉康高と云う。『横須賀根元歴代明鑑』に六砦
ではなく八砦あったこと、「中村・安威・獅子ヶ鼻・火ヶ嶺四ヶ所は五郎左衛門殿受持」と
記されている。多くの守備を命じられ、この横須賀衆はとりわけ骨折れ難儀したことも伝え
ている。1580年3月大坂砦〔三井山砦〕、中村砦、田中砦〔不明〕、6月に6日間で獅
子ヶ鼻砦を構築したとあり、この時期、高天神六砦が揃う。10月徳川勢は徐々に軍を進め
、1581年3月高天神城は落城した。現在は公園、笹林、茶畑となり、東尾根の一部が消
滅している。

【所感】菊川市営保養センター小菊荘の前に獅子ヶ鼻砦跡の看板と登城口があります。最高
地〔主要部〕まで階段が続いていますが、縄張図を見ると、途中右手の竹林に堀切→平場→
大堀切の順に有るはずですが、2つの堀切は無く、東尾根先端部も消滅してありません。元
に戻り、左手の腰曲輪A・Bを確認しながら階段を上り切ると、主要部の広場に着きます。
平地ではなく、茶畑のような高低差があって奥まで広がっており、その先へ続く北尾根にも
出曲輪があるようです。帰りは主要部の南西から腰曲輪C・Dを確認しながら下山しました
。砦跡に手が入り過ぎて、主要部・腰曲輪が往時の遺構か?疑わしい点はありますが、見晴
らしの良い場所であることは確認出来ます。





登城口



登城道





東尾根付け根の堀切跡・登城道脇



東尾根の平場・出曲輪か



消滅した東尾根先端部と堀切



登城道





登城道沿いの腰曲輪



登城道









主要部







主部南西の腰曲輪









下山道



獅子ヶ鼻砦跡遠景